感想とか

本とかゲームとかの簡単な感想メモを置くところです。

映画 ハンターハンター 緋色の幻影

人退BD5巻の感想書こうと思ったんだけど、気付いたら人退関係レビュー連続しすぎてて間になんか挟もうかと思いました。

タイトル:劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)

視聴動機:沢城みゆきファンだから

あらすじ:クラピカの緋の目が奪われた!?手がかりを探して旅をするゴンとキルアの前にいろんな人が現れてバトル!

以下感想
まず初めに自分のハンター知り度合。
・旧アニメは一通り見てた
・漫画も全巻読んだことある(買ってはいない)
・新アニメはたまに見てる
・映画は1回しか見てない

ではまず、沢城厨としての感想。
私は沢城みゆきファンなんですが、その中でも沢城さんの演じる少年キャラとお嬢様キャラ(お淑やか系)、あと真紅みたいな気高い系(ツンデレとは違う)が好きなんですね!アルルゥみたいな幼女もいいね。
でもまぁ最近のみゆきはセクシー系やクール系が多くて、いやそれはソレでいいんですけど、やっぱ私の好きな路線とは違うなーと寂しい気持ちになっていたのでした。

私がハンター劇場版を知ったのはテレビでCM見てだったんですが、めっちゃクラピカ出そう!って思ったんすよ!だってもうそんな感じだったじゃん!
最近みゆき少年声を聞ける番組は貴重なんです。こちらとしては死活問題なんです。
それでワクワク見に行ったわけですよ。
でも、でもね…

正直、クラピカ出番少ない。
……もっといるかと思ってたです……(最終感想)


以下は映画中身の感想
うーん、正直微妙じゃないですか?
映画始まりがハンサイクロペディアの時点で若干「うん?」って思ったんですが、(ダメな予感)当たっちゃったかーって思った。
自分の中でハンターのイメージは「理詰め」です。
「コレが出来る」為には「他の物を消費する」とか、理屈で考える部分が絶対必要っていう。
なんで、映画のコモレビさんの能力がまず意味不明で「は?」って感じでした。
いや、一応分かるよ。死者や人の記憶から人形として作り出せる的な能力…だよね。分かるって言っておきながらアレなんですけど、やっぱ正直よく…分からんかもしれない…

コモレビさん能力個人的疑問
・発動条件は何?何からなら人形作れるの?死体と記憶?
・目が無い状態の人形ってつまり念?それとも型を作ってたりするの?
・目を何故あんな簡単に奪える?それに対する代償とかは一切なし?

つまるところ、「敵の能力がハッキリと分からんからそれに対するゴン達の対抗策やバトルを見ながら常に疑問が付きまとう」状態だった。コレ完全に「旅団出したかった」からの能力でしょ?って思っちゃうのもやむなしな出来上がりです。
もしきちんと設定してあるなら、ちゃんと弱点とかを生かしたシナリオを書いてほしかった。

次にキャラの行動言動。
キルアが自分より強い敵に向かっていくのって、針刺さってるときは絶対しちゃいけないと思うんですがどうなの。
あとゴンに対して依存しすぎだと思うんですがどうなの。
あの子例えそうなっても線路で身投げするような子じゃないと思うんですがどうなの。
全体的にキルアがどうなの状態。

最後にストーリー。ごちゃっとしすぎ!引き算しろ!
話覚えてる限り書くと
クラピカ緋の目取られる→クルタ族のパイロと言う少年が生きている?と言う話に→ゴンキルアが探しに行く→レツと会う→ウボー襲来、旅団がヘルプ→オモカゲ屋敷に行く→キルア、兄貴(人形)と出会う→ゴンの目が取られる→キルア逃亡何故か投身自殺直前→ゴンに助けてもらって4人でオモカゲ戦→レツ、オモカゲの妹だと判明→バトル→パイロとイルミ撃破→旅団がいっぱい!(能力)→ヒソカも来る→ラストバトル→何か旅団も来る→レツがオモカゲ刺して終了
どうよ、この詰め込みっぷり。ナニコレ?

個人的に思ったのは
・レツいらない
・パイロもっと大事にしたげて
・キルアの話は原作で決着がつきます
・根性論でバトルを終わらせようとすんな

の4点。
まず、レツがいることによって得られるメリットが分からない。キルアもゴンも最終的にレツから得たもの無いやん。しかも、居なくても話進むじゃん。
ただでさえいっぱい人数出してるんだから、いらんオリキャラは慎むべきだったと思う。
あとどうでもいいけど、平野綾なんかヘタになってない?藤木直人よりよっぽどゲスト感があったんですが。

パイロの出番と発言が少なすぎ。あと、0巻の漫画とちょっとキャラ違う気がする。
わざわざクラピカの因縁キャラ出したくせに、クルタ族トークとか一切なし。オモカゲも旅団の一人だったんだよね。で、緋の目をわざわざ奪わせたってことはクラピカの事も知ってるとみなしていいはず。
だったら例えば「クルタ虐殺の場面をパイロからクラピカに語って聞かせる」とか、もっと精神攻撃しても良かったんじゃないかなぁ。
何故パイロを復活させてクラピカを襲わせたのか。目を奪うだけならパイロである必要はないじゃん。そこに理由をつける必要はあるだろう、「同胞に目を奪われて辛い目に合うところが見たかった」とかそんなんでもええよ。「理由をつけて作中で語り決着をつける」ことが大事だと思うよ。

あと折角0巻でいい台詞あったんだから、シナリオにも生かすべきだと思ったなぁ。「楽しかった?」って最後に聞くような、そんな流れが作れてたら0巻の価値が増したのでは。

キルアの話は原作で決着がつくんだから、映画に入れ込む必要なかった。

で、バトルな。根性論で決着付けようとすんのやめてください。
仮にも旅団の一人だった訳だし…もっと頭使え!頭使っても無理なら目を取り返した時点で逃げるなりなんなりして!
そもそも、キルゴンの必殺技なしの時点で旅団レベルのメンバーと互角にバトらせるなら正面突破以前に策を立てるなりなんなり必要だと思うわ。

そんな感じでまとめ
びみょー。沢城ファンとしてはもっとクラピカ主軸だと思っててがっかり。
映画として見てもしょんぼりな出来栄え。
原作と矛盾あっても、その場の勢いで楽しめれば価値はあると思うんだけどそれすら微妙。
まぁ、ハンターでオリジナルの脚本で映画やろうとするのが難しかった、ってことで。

追記
すっかり忘れてた、ゲスト声優。
藤木直人は普通に上手くてびっくりです。叫び部分がちょっとヘタレてたけど、それ以外はばっちし。
川島海荷は……お察し。ちょと酷いですね!まぁ出番少なくて良かったよね、って思いました。