感想とか

本とかゲームとかの簡単な感想メモを置くところです。

人生 第三章

タイトル:人生 第三章

出版:ガガガ文庫

著者:川岸殴魚

購入動機:シリーズ買い

簡易あらすじ:きゃわゆい女の子が人生相談にのってくれます!しかもタダ!

以下感想
可愛かった。そして面白かった。
2巻の感想に書いた(http://mazeyasai.hatenablog.com/entry/2012/06/19/232648)ライバル4人組は出番が大幅減量されていてとてもよかった。一安心。ライバル組のリーダー浅野もこの程度の出番ならいい味として機能してむしろグッドな感じです。
話としては小ネタ連続しつつも、その中に同じ小ネタを使い続け最終的に回収する、っていう形。いつでも気に入ってるネタをサッと読めるのが、やはり個人的お気に入りポイントです。

中身的には、エロネタ増えた?と感じました。といってもそんなに生々しくもなく、あくまでネタの一つとしてサラッと終わるので読む方としては気楽ですな。
女の子の可愛さもバージョンアップ!ラノベは主人公モテモテが多いような気がしますが(最近のはあまり読まないけど、タイトル的に)、人生は主人公全然もてません。夏休みでも女の子から連絡くれないし主人公から誘ったりもしない(でも会いたくはあり学校始まるのが楽しみだったりする)という「心のアンテナ立てろや」状態です。そしてそこが魅力!

でも嫌われてるとかそういう訳ではなく、3人娘とそれなりの友情(あくまでそれなりなのがまたポイント高い)を築いているのがいいですなー。なごむ。

主人公の赤松も、サラッとした草食系に見せつつエロいところには素直に反応するとこがいい。あとツッコミが非常に優しい(それでいてちゃんと面白い)のがいい。スカした主人公(今でいうヤレヤレ系)が私は苦手なので、赤松君にはもはや好感しかないね。あと、彼のエロさは生々しくないので読みやすいといいますか、多分作者の文章の書き方でそう見せていれるのかなーと。
推理小説なんですが、有栖川有栖って結構えぐいネタ書く割にサラッと読み流せる文章書くと思うんですよ。中身の重さの割には電車で読めちゃう、みたいな。個人的にはそんな印象。

今回はいくみが可愛かったです。いくみのバカさと動物的能力がもはや天を突き抜けるレベルですがそれがまた可愛い。悪意がないし、周りを振り回すだけでなく本人もちょっと痛い目見たりするのがいいです。

話的には終始ハイパーくだらない。何気に伏線的なものを仕込んできて、再読時にまたちょっと笑ってしまう。ほんと癒されるー。

そんな感じでまとめ:巻を増すごとに面白くなってる。女の子可愛いしサラッと読める、1,2巻が合ってた人は買い。ただ、ストーリー性とか萌えとか感動とか求める人は避けるが吉。