感想とか

本とかゲームとかの簡単な感想メモを置くところです。

狩りりんぐ!

タイトル:狩りりんぐ!

出版:ガガガ文庫

著者:森月胡文

購入動機:表紙買い

簡易あらすじ:猟師になるための技術を学ぶ狩猟専門課程のある学校で行われる青春と狩りの日々。友達と困難に立ち向かう!

以下感想
なんか…正直…微妙でした。
題材は悪くないと思います。狩りの部分の小ネタや雑学なんかは「ほほー」って感じで読めた。ただ、その題材に文章とかキャラとかストーリーとかいろんなものが追い付いてないような、そんな印象。
中身思いっきりネタバレしながら書くので、未読の方はお気をつけー

そいでは以下に「個人的にビミョーだった部分」を書き出していきます。
1:主人公
行動自体は安定感のある王道主人公です。無知が仲間と成長して云々ってやつ。でも何だろう、好きになれない。
一番初めに何故か「前世の仲間」的中二挨拶をかますんですが(一応理由はある)、別に本人が周りの人を前世の仲間とも思っていないのになんでそんな挨拶するのか。大して固まってない設定ひけらかされてもなー。現実に前世の話をする人がいたら9割9分危ない人ですが、なんかそういうこと本気で信じてる人をネタにして馬鹿にしてんのかなーって思っちゃう。なんだろうこの気持ち、うまくかけないんですがすげぇ嫌でした。
ここは「自分が昔のつまらない奴から脱却するための決意表明となる自己紹介」が出来ればいいはずなのに、それとは一切関係ない前世ネタを何故持ち出した?っていうか…うーん…。必要のない話をするなよ、というか。言語化の難しい感情です。読んでて(おそらく作者に)引いた、というのが事実にいちばん近い。
ここで主人公への好感度がかなり下がりました。確実に少数派。お陰様でその後の展開も、女子キャラとフラグが立った時も、「へー」でした。

2:キャラ
男も女も微妙。男2人の女4人ですが、実に普通です。男女の力関係、女>>>男っていうのいい加減減らないですかね。虐げられるのってテンプレだけど別段面白くもないし。
男キャラは名前全然思い出せませんでした。というのも、読んでる最中は文章の語尾や勢いで喋っている人が区別可能なので「名前覚えよう」って気にならなかったのです。最終的に主人公、方言、ヤンキーで把握してました。
それでもキャラが可愛かったりカッコよければ「○○可愛いなーおい!!」ってなるので名前覚えるんですが、それも何もなかった。…記憶力が悪いと言わるとまぁ否定しきれない部分は、あるには、あるんですが。

女キャラは普通というか、自分の好みじゃなかったですな(女キャラは名前覚えてました)。もっと自分の萌えとか、理想のヒロイン像を詰め込んで書く方がいいんじゃないかなー。このキャラはここが可愛いんだよ!!っていう、キャラの売りがよく分からない。趣味が合わないからと言われると、そうかもって思わなくもない。

3:その他
文章:なんか読みにくい。再読したところ、叫びの母音連打(だあああ!!とか)とビックリマークの多用が好きじゃないのが理由だとアタリを付けました。あとキャラが見分けやすくはなるんだけど、語尾にげーげーつくキャラは最後の方流石にうざかった。

ストーリー:核に据えられる「狩り」が珍しいだけで、正直ストーリーはありきたりだと思います。いや確かに狩りラノベ読んだことないんだけど、初めてなんだけど、ドキドキワクワクより先に話の構造に対して既視感を覚えてしまう。自分は話にのめり込めなかったんだろうなーと思いました。
普通の話でも、作者の腕によって普通以上に見せられることはままあると思います。逆もしかり。もっとキャラをブラッシュアップして、文章を読みやすくしてくれれば大幅な改善が期待できるかも?

狩りについて:最終的に、命を奪う事へどんな結論を出すのかってところは気になる。

まとめ:狩りが珍しいだけで他は微妙。文章が上手かったり話が特別おもしろかったりはしない、普通のラノベだと思いました。今後もっと狩りの深いとこに突っ込んでいかないと、わざわざこの作品を買う必要性がないんじゃないかと。何だろ、法律とか動物保護とか就職とか、その辺かな?
そんな感じでした。

メモ:続きは買わない。自分作者あわないのかも