感想とか

本とかゲームとかの簡単な感想メモを置くところです。

漫画版 人類は衰退しました―ようせい、しますか?―

1つ前のでヒートアップしてもうたので、ちょっと控えめに頑張るます

タイトル:人類は衰退しました―ようせい、しますか?―

出版:メディアファクトリー

原作:田中ロミオ
著者:吉祥寺笑(きちじょう てらえ)

購入動機:原作ファン

簡易あらすじ:不思議生物ようせいさんとエンヤコラ

以下感想
初めに:原作既読

個人的にコミカライズで重視するポイントは以下の点です。
1.絵が見れるレベルか
2.背景がきちんと書いてあるか
3.原作の雰囲気が損なわれたり、そぐわないオリジナル要素つけていないか
4.漫画として面白いか
この辺について感想書いてみようかなーと思います。

まず1についてですが、個人的にはいーんじゃないかなーって思いました。
正直「うまい?」って聞かれると、「え、うーん……人によるんでない?」って感じです。
下手じゃないけど粗も目立つといいますか。動きが硬いといいますか。
一番どうなの?って思ったのはたまにようせいさんが可愛くないところですね。
なんか、首が取れそうだったりする時があるし、髪型が可愛くなかったり、顔のバランス(目の位置とか)が怖かったりする。その辺今後気を付けてほしいです。

ただ、個人的には好感が持てる絵というか、割と好きです。すごく見やすい。
なんか、絵が真面目!って感じなのです。私はそういったものが好きです。

次に2、背景について。
コレ漫画において相当重要です。やっぱ画面薄いと手抜きに見えるもの。
正直「絵になんかさせねーし!」って全力で主張しているような本なんで、最も不安なところでしたが、いやいーんじゃない?これだけ書いてあれば十分だと思います。サイバーシティも牧歌的背景も家の中も書いてあるし、問題ないんじゃないかな。ただ、ごみ置き場にテレビがあったのは若干気になりました。
ちなみに漫画の中身は原作1巻の1話目と2巻のタイムパラドックスの話(冒頭)が入ってるんですが、自分としては「ようせいさんの、あけぼの」が読みたいなーと思いました。巻末の恐竜ペーパークラフトの絵がうまい!

では最も重要な3のところについて。
正直…正直言うと、まーぶっちゃけ合ってないかなーって思いました。
絵がダメとか背景がダメという訳でなく、なんていうんですかね。
絵の構図(というかキャラのポーズ?)とか、セリフにやたらビックリマークが多いところとか、何故か躍動的な印象を受けます。まぁ原作が非常に動きが少ないから、その感じで書くと超地味になるであろうことは理解できる…出来るがしかし何故こんなに漫才っぽく感じてしまうのであろうか。
ある意味シュールで面白いです。もう少しこなれて原作に近づけるか、これを漫画版の味ってところまで持っていくかしてほしいな。

最後に4。
読みにくいとかは特になく、視覚的な情報も基本は問題ない感じです。たまにごちゃっとしてるかなーって思うときもあるけど許容範囲内。
話のスピードもこんなもんかなーって思いました。

個人的には結構好きです。なんていうか、原作を取り込んで絵にしようとする努力が見て取れるのがいいなーと。ただもうちょい絵の動きが滑らかになってくれればよりいいのになーって思いました。

まとめ:不可ってほどではない。個人的には好きだけど、原作好きに「漫画版いいよー」と勧められるかといわれると微妙。「興味あったらかってみなよ、私は好きかなー」って言っちゃう感じ。

メモ:続きも買う。

非常にどうでもいい話ですが、自分が今まで見た中で全力で「これは本当にクソ」と言えるコミカライズは「モノクローム」っていうギャルゲーのやつでした。あれは本当にクソ。心の底から資源の無駄だと思ったのは初めてだった。もし見かけたら読んでみてください。決して買ってはいけません。物凄く後悔するから